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博士の愛した数式

2009/09/30 17:41
第一回本屋大賞を受賞の小川洋子さんの作品。

サッカーの本好きの先輩から薦められて借りてきました。
私の友達もこれ読んで泣いた、数学が好きになったと聞き、読んでみました。
本にも飢えてたし(笑)

なんというか雨の日に一人で静かな部屋で読んでたんですが、まさにそういう雰囲気にぴったりなお話というか。
読んでてとってもしみじみと噛みしめるというか…あったかい気持ちになれる本。

昔交通事故にあってしまい、80分しか記憶がもたない数学者と家政婦とその子供の不思議な、でもどこか居心地のいい何気ない生活を描くという内容。

なんとも奇抜な設定。まず80分しか記憶がもたない博士にものすごく興味が湧きました。
アルジャーノンをなんとなく思い出すんですよね、この設定。

ジャケットには常にたくさんメモがはってあって歩くたびにかさこそ音をたてる。
食事の仕方は汚い。でもルートが見てると綺麗に食べる。
何より子供が大事。
人ごみに出るのが好きではない。

やさしいんだか、偏屈なんだか…よくわからないと思っていた博士がだんだんいとしくなってくる不思議。
ルートに対する接し方が好きすぎる。
ほんとこんなおじいちゃんいたらいいのに。


そんな不思議で少し悲しい生活の中でぴりっとするのが博士の義姉の存在。
作者のこの設定は本当にすごいと思う。
この義姉の存在があることでこの話がより面白くなってると思う。

最後の義姉のセリフは重みがあってずしんときた。
この人もいろいろ葛藤があるんだろうなぁ。

クッキーの底から写真を見つけた時なんてもう・・!
Nという文字がでてきた時点でああああ!と思った。

ここらへん詳しく書かれてはいないけど…想像するともだえる。
切ない。

そして結局話が進むにつれ記憶がもつ時間が少なくなっていってしまうんですが、
だんだんつらい結末に進んでいくのかなぁと思ったらそうでもない。
博士が病院にいってからもルートたちの訪問は続くし、野球だって一緒にする。
そしてふと物語が終わる。

無理に悲劇にもっていくこともなく、本当にこの人らしいラストだなぁと思いました。

この本を読んでいて何より思ったのは愛する人に忘れられることほど残酷なことはないなぁってこと。

でも実際読み終わって思うことは記憶より何よりその人といられるってことが大事なのかなって思った。
そして人にやさしい人でありたいと、そんなことを思った本でした。

この本を貸してくれた先輩に感謝です。


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世間のドクダミ

2009/08/17 22:17
群ようこの世間のドクダミ。
これは筆者が本の中で何回か言っているようにだいたいがおばちゃんのぐちでした(笑)

朗読でこの人の作品「鞄に本だけ詰め込んで」を読んでおもしろかったので、読んでみたんですがなかなか若い人に厳しい視点を当ててる本なので
時々いらっとしつつもそうだよなぁ・・とかんがえさせられることもあったり。
本当にエッセイ向けの人だなぁ。
独特の言い回しとか結構面白いので他の作品も読んでみたい。

特によかったなぁと思ったのはのモモヨの思い出。
筆者の祖母の話なんですが、じんわりきました。
筆者のおばあさんに対して話しかけるかんじがいい。
あったかくなるお話でした。
おすすめ。

白河夜船

2009/08/17 21:56
こっち帰って久しぶりに図書館いってきました。
あーなんかこの空気久し振り。図書館やっぱいい。おちつく。
夏休みだし、あっち帰って図書館探そう!

まずは吉本ばななさんの白河夜船。
何気にこれは2度目だなぁ。
白河夜船はいくら寝ても寝足りなくなる主人公と自分を重ね合わせてちょっとこわくなりました(笑)
こっちきてから寝てばっかだったからなぁ私^^;
ラストがなんか好き。
花火見てるゆったりとした2人の雰囲気がすてき。

その他の2つの話もよかった。
やっぱり吉本さんの話好きだな。
なごむ。定期的に読みたくなる。

Love Letter

2009/03/28 18:11
恋愛小説の短編集。

たしかこれは高校のときに読んだことがあったなぁ。

特に好きだったのは川端裕人のラブレターなんてもらわない人生。
ラストのセリフがなんかいい。

あと山崎マキコの音のない海はなんかとにかくさみしかったなぁ。
小さい頃から性的虐待をうけて、今の彼氏にも暴力をうけている主人公。
それでも愛することができるのは世界中で彼ひとり。
そう信じている彼女がただただ痛々しくて。

でもこういうつらい体験してる人たくさんいるんだろうなぁ・・・
なんとか乗り越えてほしいけど・・・こういう傷は一生残る。
消すことなんてできないから自分で向き合うしかないんだよね。
誰かとその傷を共有しなくていい。ただ消化してほしい。
こういうときに友達が最も必要だと思うなぁ。

桐生典子の竜が舞うときも悲しい話だったなぁ・・。
彼氏が突然の事故で無くなってしまう話。
あとで後悔してもどうすることもできないってこと、今しかできないことがたくさんあるってことを思い出させてくれる小説でした。
一日一日を大切に生きなきゃいけないよね。
人間なんていつ死ぬかわかんないんだから。

三浦しをんの永遠に完成しない二通の手紙もおもしろかった。
手紙で思いを伝えようとする良介がかわいくってかわいくって(笑)
ほのぼのする話でした。

こういう恋愛小説は純文学を読んでる途中退屈になったときの逃げ道として借りてくるんだけど、
いっつもこっちのほうをがーーーっと読んじゃうんだよなぁ(´・ω・`)

全然ダメじゃん私\(^o^)/

ちなみに今読んでるのはダニエル・キイスの眠り姫㊦

アルジャーノン、チャーリィ、そして私

2009/03/26 17:40
ダニエル・キイス作。

『アルジャーノンに花束を』の作者、ダニエル・キイスがその作品を書くにあたってどのような経験を経、歩んできたのか。その人生を語る。


アルジャーノンに花束を、を読んでこんな凄い本を書いた人はどんな人なんだろうと思い借りてきました。
なかなかこういう本は読まないんですが、ものすごく影響された作品だったので。
読んでみると本当にこの人はいろんな経験を積み、苦労を重ね、この作品を完成させたんだな…と感激するのと同時に
この本を生み出してくれたダニエルさんに感謝を捧げたいという気持ちになりました。
作家になってくれてありがとう…と言ったらなんだかおかしいですが(笑)

チャーリーの知能が低下せず、先生とうまくいって、アルジャーノンが実は生きている…なんてことにされそうだったなんて…信じられません。
というかあまりにも暗すぎる、とかそういう次元の話じゃない。
そんなのはこの作品自体の崩壊だよなぁ・・・と憤りも感じました。

この本の終わり方は本当につらくて、悲しくて、涙が出るけれど。
でもあの終わり方だったからこそ、人間の愚かさや温かさ、言葉じゃ言い表せることができない感情をたくさんの人に抱かせる、気付かせる話になったんだと思います。

このラストを、自分の作品を貫き通した作者に本当に感謝します。

この本を読んで私は一層アルジャーノンが大好きになりました。
機会があったら映画のほうも見てみたいです。
チャーリィの演技・・・ものすごく難しそうなこの役をどう演じるんだろう。
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